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こんばんは。ラジオディレクターのたのっちです。にわかに流行り始めた、ラジオのような音声アプリ「Voicy」。はあちゅうさんやイケハヤ師などのブロガーが参加し始めたため、僕のタイムラインでも見かけるようになってきました。
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そもそも@narumiさんなんかはサウンドクラウドで「#ドングリFM」という番組をずっとやってますよね。BGMのバランスが控えめで聞きやすい。Voicyはかなりデフォルトがデカイんですよね。自分で調整できるけど。
Voicyの人気ランキングを上からざざっと聞いていきましたが、まあヒドイ。でも仕方ないですよね、ラジオの話し方なんて教わったことないんですから。ということでラジオディレクター19年目のおじさんが基本の「き」を教えるんで覚えて帰ってください。

マイクに向かって話そう

まず音が悪い。このアプリ作ったやつラジオ舐めてるな。
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Voicyの録音はどうやらスマホ入力のようですね。こんな録り方したらマイク遠いに決まってるじゃん。iPhoneXのマイクはここ。ライトニングケーブルの横です。他のiPhoneもだいたいこの位置。
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マイクが遠いとSNが悪くなります。シグナルのSとノイズのNで「SN」。ようは雑音が増えるってこととね。なので、口からこんな遠い位置に置くのはやめましょう。

手で持つとそれはそれでノイズが乗るので、スマホスタンドにひっくり返して(お尻を上にして)置いてできるだけ口元で話してください。近づけすぎても「吹かれ(息のノイズが入る)」「リップノイズ(ペチャクチャ音)」が入るので、何度かやって適切な距離を探してみましょう。



ラジオはイヤホンで聞くことも多いと思うので、音が悪いとほんとイライラするんですよね。

本格的にパーソナリティをやるんだ!という人は外付けマイクを買うといいかもしれない。Voicyのアプリが外付けマイクに対応してるか知らんけど。誰かやってみて。

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音質をなんとかしたら次は中身です。

肩書をしっかり名乗ろう

まず聞いて思ったのが、自己紹介が弱い。「どうもー、◯◯です」って自分を知ってる前提で話すんじゃない。ちゃんと肩書を入れて、しつこいくらい何度も名前を入れるってのがラジオの基本。なぜかというと電波ではどこからチューニングを合わせてくれるかわからないから。

これはネットラジオなので、画面には喋り手の名前も顔も書いてありますが、自分が何者なのかちゃんと説明しましょう。みんなオープニングの自己紹介がおざなりすぎる。

・「仮想通貨ブロガーイケダハヤトが高知の山奥から配信中!」
・「作家・エッセイストのはあちゅうです」
・「自撮りの女王、りょかちがお送りしています」

こんなイメージですね。

「えー」「あー」は飲み込む

喋り手は頑張って「えー」「んー」などのムダな息継ぎをなくしましょう。録音番組ならあとから全部カットできますが、アプリ1発取りなのかなこれは。とても聞きづらいです。

どうしても「えー」が出てしまう方は、「えー」と言いたくなる、少し考えたい、間が欲しい部分で、息継ぎをしましょう。口だけ「えー」で声に出さないのです。これはラジオに限らず、スピーチでも「えー」「あのー」が多い人はポンコツに聞こえるので直した方がいいですよ。

喋りのスピードをBGMに合わせる

このVoicy、聞き手が喋り裏のBGMを選べるんですが、かなり乱暴な仕様ですよね。なんかリズムっぽいの流しときゃいいんでしょみたいな。FMのディレクターに半日ぐらい説教されたらいいと思います。
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でもまあ、そういう仕様なら仕方ない。いまある3つのBGMのBPM(テンポ)に合わせて話して、自分の番組にはこのBGMが推奨ですよ、と再生ページに書いたらいいです。もしくはBGMなし推奨とかね。はあちゅうさんとかは早口なので「エレクトロ」。イケハヤ師はゆったりなのでコーヒータイム、もしくはやたらイケボなので「なし」がいいなあ。

あとビックリしたのが、学生時代にBLOGOSでバイトしてくれていた日大の田ケ原恵美さんが喋ってたこと。子役出身でタレント志望だったから頑張ってておじさんは嬉しい。IT企業で広報やってたのね。
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書き原稿と読み原稿は違う

このVoicyというサービス、文字ニュースをソースにして読み上げていいよ、というアライアンスをしていて、天気やニュースをコンテンツとして使えるんですが、ちょうど田ケ原さんがコインチェックのニュースを読んでいたので言っておくと、書き原稿と読み原稿って違うんですよ。
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「コインチェック、流失したNEMの保有者約26万人に日本円での返金を発表」 というニュースですが、読み原稿では「約26万人」という言葉は使いません。読み原稿では「約」は「およそ」という言葉を使います。なぜなら耳で聞くと「約」が「ひゃく」に聞こえるから。「やく26万人」は「ひゃく26万人」に聞き間違う可能性があるんですね。

なので、読み原稿が元になっているNHKのニュースを見ると、
「顧客への補償は、会社が持っている現金などで対応し、めどはついている」と述べ、およそ460億円に上ると見られる補償は自己資金で対応できるという認識を示しました。- https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/k10011306171000.html
ちゃんと「およそ460億円」になってますね。

活字のニュースを声に出して読んだら便利なんじゃないか、というアイディアはわかりますが、ですます調じゃないから偉そうに聞こえるし、読み原稿と書き原稿はいろいろ作法が違うので、将来スマートスピーカーへの転用とかを考えてのビジネスなんでしょうが、ここはクリアしないとキツイだろうな。

Qシートを作ろう

Qシート、というのは進行表のこと。10分の一人しゃべりでいらないだろ、と思うかもしれませんが、素人の皆さんが急に喋るんです。手元のメモ代わりに作ったほうがいいですよ。

例えばこれは僕が2003年からやらせてもらっている野川さくらさんのラジオ。これはあくまでQシートで、別に構成作家さんが書いた台本もありますが、これくらいは毎回用意するわけですよ。こんなこと話したらどうですか、って提案はディレクターもするわけです。
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文章に起承転結があるように、ラジオでも起承転結が大切です。

・つかみの挨拶(何者なのかしっかり説明)
・オープニングトーク(◯◯の話)
・質問コーナー(何個答えるか)
・エンディング(仕事の告知など)

10分なら基本構成はこんな感じかな。手ぶらでできるほどラジオは甘くねえぞ。音声コンテンツが流行るのは元ラジオマンとしては嬉しいので、クオリティを上げていきましょう。

そして、これはラジオでもブログでも一緒ですが、自分が好き勝手しゃべるんじゃなくて、聞き手がプラスになるようなことを話しましょう。10分という短くない時間を自分の喋りに付き合わせるだけのメリットが生み出せるように。メディアってのは何があってもユーザーファーストです。

VALUでラジオやイベントの構成アドバイスを特典でよくつけているので、需要があればアナタの番組作りますよー。ウォッチリストに入れておいてね♪
たのっちのVALU

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